【いつでも青春キャンパス】雑草、資源にできないか?厄介者を恵みに変える活用法を研究中
野菜栽培での雑草すきこみの有用性 雑草を農業資源としての活用法を探る!──菊池令子さん(78歳)
露崎教授のアドバイスを受けながら、雑草をすき込んだ研究用プランターの土づくりに励む菊池さん
「嫌いな雑草を毎日夢中で刈っていたら腰を痛めてしまい、2年ほどそのまま放置してしまったの。気づけば草ぼうぼう。でも、たくましく群生する姿をじっと見つめているうちに『あれ、雑草ってこんなにも綺麗で愛おしいものなのかも』と気づいたんです。そこから一気に好きになりました」
シニア大学生の菊池令子さん(78歳)は、かつて苦痛でしかなかった雑草との出会いと視点の転換をこう愛おしそうに振り返ります。菊池さんの研究テーマは「野菜栽培での雑草すきこみの有用性」。単に刈り取って捨てるのではなく、生命力あふれる雑草を豊かな土壌作りの資源として循環・再利用できないかという、逆転の発想から生まれた挑戦です。
アグリビジネス学科の露崎 浩教授[専門:栽培生理学・生産環境学]の指導のもと、菊池さんは乾燥・粉砕したスギナやドクダミを緑肥(すき込み材)として土に配合。そこにシュンギクの種をまき、すき込みをしていない通常の土壌と比較しながら、発芽率や成長速度、生育状況の違いを綿密にデータ化・検証しています。
「厄介者扱いされがちな雑草の秘めた可能性に着目し、農業資源としての活用法を探るのは非常に面白く価値ある着眼点」と露崎教授も期待を寄せます。「庭の雑草も、命ある地球の恵み。そのパワーを野菜づくりに還元したい」――自然への感謝と好奇心を胸に、菊池さんの研究は着実に実を結びつつあります。
65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムです。

