国際交流企画「マンプクキッチンin秋田県立大学」を開催しました
11月17日(木)、アフリカ・ウガンダの食材で作るお好み焼き「カンパラ焼き」を通して、子どもたちに笑顔と満腹を届ける活動に取り組む谷川うりさんを招いた「マンプクキッチン in 秋田県立大学」を開催しました。本企画は、谷川さんのプロジェクトを通して国際社会への視野を広げ、国際交流への関心を高めてもらうことを目的に実施しました。当日は、ジンバブエやモンゴル出身の学生・教職員も参加し、国際色豊かなイベントとなりました。
イベントの前半では、谷川さんに「大阪オカンの挑戦 お好み焼きが世界を変えるんちゃうか!?しらんけど。まあやってみよか!」と題して、ご講演いただきました。
講演では、子ども若者支援のNPO法人代表である谷川さんがウガンダを訪れ、カンパラ焼きを作ることになった経緯、カンパラ焼きを通して貧困に直面するシングルマザーの支援につなげたいという思いからクラウドファンディングで渡航したことなどが紹介されました。また、日本のお好み焼きが戦後の物資不足の中で生まれ、粉もの文化の広がりや戦争未亡人を支えた歴史に触れながら、ウガンダのスラムでも母親たちがカンパラ焼きを作り生計を立てられるよう、定期的に現地でトレーニング指導を行っていることが伝えられました。講演中には、現地でのカンパラ焼き試食会や母親たちへの指導の様子を収めた動画も紹介され、美味しそうに頬張る子どもたちの笑顔や、いつか自分の店を持ちたいと願う母親たちの前向きな姿に、参加者は深い感銘を受けていました。
質疑応答では、「アフリカあるあるは?」「治安に不安はなかったか」「プロジェクトを続けるうえで、今後の課題は?」など、学生から活発に質問が寄せられ、ウガンダでの活動への関心の高さがうかがえました。
講演後は、実際にカンパラ焼きを試食しました。カンパラ焼きは、ウガンダの首都・カンパラで入手できるキャッサバ粉やトマト、キャベツ、鶏肉などを使用し、貧困地域でも作れるよう卵は生地10枚に1個といった工夫が凝らされています。さらに、カンパラ焼き用の特製ソースは「オタフクソース」と谷川さんが共同開発したもので、学生たちは企業との協働の裏側にも興味津々でした。
現地では、キャベツの代わりにチーズを使ったピザ風のものや、野菜のかき揚げ風の料理も人気とのことで、試食では「それぞれの食感が面白い」「美味しい!お菓子のような風味もある」「現地の子どもたちにとっては本当にご馳走だね」といった声が聞かれ、食を通じてウガンダの食文化や生活環境に理解を深める機会となりました。
イベントの締めくくりには、参加者が秋田の食材を使った「秋田焼き」づくりに挑戦しました。生地には秋田産の米粉、具材には刻んだいぶりがっこを加え、食感と香りが楽しい一皿が出来上がりました。谷川さんが掲げる「お好み焼きを通して心もお腹も満たされて、みんなハッピーに!」という思いを体感できる時間となりました。
本学では今後も、言語や国籍を越えた学生同士の交流を深めるとともに、秋田、そして世界の地域の歴史や伝統文化を直接体験できる機会を提供してまいります。
谷川うりさん
講習会の様子
現地での活動に興味津々
様々な質問が上げられました
「カンパラ焼き」試食会!
焼き時間は「カンパラ焼き」の踊りを3回で完成!
実食!
ピザ風
オリジナルの「カンパラ焼きソース」
「秋田焼き」にはいぶりがっこが入ります
「秋田焼き」は手作りで!
美味しく学びのある時間になりました
