【文芸・イラストサークル】秋田臨港地区沿岸防犯協会より感謝状が贈呈されました

11月28日(金)、秋田キャンパスの学生団体「文芸・イラストサークル」が、秋田臨港地区沿岸防犯協会より感謝状を授与されました。

同サークルは昨年度、秋田臨港警察署の依頼で交通安全啓発用看板のイラストを制作し、その功績により表彰を受けています。今回は沿岸地区における津波防災を目的として、秋田臨港地区沿岸防犯協会から依頼されたポスターの制作が評価され、感謝状の授与につながりました。
表彰式では、応用生物科学科3年の小野寺凜さんと、アグリビジネス学科3年の原田楓花さんが制作したポスターがそれぞれ表彰され、感謝状が贈られました。

小野寺さんのポスターは、「見に行く時間が命とり!津波予報は高台へ!」というメッセージとともに、なまはげの力強い後ろ姿を描いた迫力あるデザインが特徴です。一方、原田さんのポスターは、「津波よりも早く!高台へ!」という呼びかけに、デフォルメされたなまはげ、秋田犬など秋田ならではのモチーフを組み合わせた、親しみやすいデザインとなっています。

これらのポスターは今後、秋田県内沿岸地区を中心に配付され、市民の防災意識向上に活用される予定です。

【文芸・イラストサークル 小野寺凜さんからのコメント】

 今回11月5日の「津波防災の日」に向けて、秋田臨港地区沿岸防犯協会様からポスター制作のご依頼をいただきました。私自身、岩手出身で津波の怖さを知っているからこそ、秋田で海と暮らす中でも防災への意識だけは忘れたくないと思っています。
津波は地震とともに突然やってきて人が逆らうことはできません。だからこそ避難先の確認や防災リュックの準備など、日頃の備えが命を守ります。そしてポスターの文言の通り、津波が起こったら海の様子を見に行かないことや戻らないことが大切です。
このポスターを通して、ひとりひとりが「自分の命は自分で守る」という意識を持ち、さらに周りの人も助けられる存在になってほしいと思っています。 

【文芸・イラストサークル 原田楓花さんからのコメント】

文芸・イラストサークルでは、これまで交通安全看板や大潟村の盆踊り大会の看板制作など、地域や警察署からの依頼を受けて活動してきました。以前から「地域のために自分の力を活かしたい」という思いがありましたが、過去の活動には都合が合わず参加できませんでした。そのため、今回の防災ポスター制作は、私にとって初めて地域からの依頼に応える機会となり、とても貴重な経験になりました。
今回のテーマは「津波防災の日」に向けた啓発ポスターです。秋田県沿岸部の特徴を取り入れたいと考え、洋上風力発電を背景に、秋田らしさを象徴するなまはげと秋田犬をモチーフにしました。津波から避難する様子を描くことで、防災意識を高めるメッセージを込めています。デザインでは、誰が見ても分かりやすく、親しみやすいイラストになるよう工夫しました。
このような地域貢献の機会をいただき、心から感謝しています。完成したポスターが、地域の防災意識向上に少しでも役立ち、多くの方に「防災を自分ごととして考えるきっかけ」になれば嬉しいです。今後もサークル活動を通じて、地域に貢献できる取り組みに積極的に挑戦していきたいと思います。
 


(左から)原田楓花さん、小野寺凜さん

 


贈呈式の様子