秋田北高校の1年生が秋田キャンパスを見学しました

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 令和7年6月13日(金)、秋田県立秋田北高等学校(数理探求クラス)の1年生32名が、秋田キャンパスを見学しました。

 今回の訪問は、理系大学の教育研究環境や最先端研究等に触れることで、早い段階で研究分野を具体的に想起させ、今後の学習意欲の向上や将来の進路選択に役立てることを目的に実施されました。

 当日は、大学職員による大学概要説明、教員による模擬講義、施設見学を実施し、参加した高校生からは「高校の授業とは全く違う、専門的な学びに触れて、私も早く大学生になりたいと強く思いました」、「研究室の見学が印象的でした。トリカブトの毒と薬の話が勉強になりました」、「先生が自分の研究について熱く語る姿を見て、私も将来は自分の興味関心を深く突き詰めて研究したいという意欲が湧きました」などといった感想が寄せられました。

模擬講義

 生物生産科学科川上 寛子助教植物資源創成システム研究室 [専門:植物工学])による模擬講義『生物が作り出す有用物質』を受講しました。川上助教からは、薬品や化粧品の原料となる薬用植物やハーブ、菌類と藻類との共生生物である地衣類などを有用物質を、安定的に大量生産するための研究について説明がありました。講義の中で、実際に学部2年生が化学・生物学実験Ⅱで培養しているトルコギキョウの組織培養の状況を顕微鏡でじっくり観察しました。川上助教からは、「今まで気にも留めてなかった植物が実は有用な性質を持っているかもしれない。それが植物の生存戦略として自ら作り出してきたことの不思議さや面白さ、ロマンを感じてほしい!」とメッセージが送られました。模擬講義は、高校の授業とは異なり専門的な内容にも触れて生物資源に関する興味・関心を高める機会となりました。
 

模擬講義『生物が作り出す有用物質』

川上 寛子助教 [専門:植物工学]

トルコギキョウの組織培養の状況を顕微鏡で観察

学部2年生が生物学実験で培養中(約3週間経過)

食い入るように顕微鏡の世界に見入っていた

植物のミクロの世界に驚く未来の科学者!

植物の複雑な概念をイラストで視覚的にメモする工夫も

知的好奇心が刺激された瞬間!

①植物のポテンシャルって本当にすごい!目がテン!

②植物のポテンシャルって本当にすごい!感嘆!

キャンパス見学等

 3グループに分かれて、図書館や講堂など秋田キャンパスの特徴的な施設など、広大なキャンパスをじっくり見学いただきました。高校生の皆さんは、洗練された雰囲気を持つキャンパスに目を輝かせていました。川上先生が所属する植物資源創成システム研究室では、光を当てたり温度を一定に保つことができる人工気象器に入った薬用植物や、植物に様々な光を照射して植物の変化を観察する実験装置に触れて、感歎の声が挙がりました。
 

大学概要説明

 秋田県立大学の概要、生物資源科学部の学び、求める学生像、入学試験、就職状況、キャンパスライフなどについて説明を行いました。 学部1・2年次を対象とする本学独自の教育プログラム「学生自主研究」の説明などに、真剣な眼差しで説明を聞いたり質問したりする姿がとても印象的でした。
 

 今回の訪問が、皆さんの知的好奇心を刺激し、新たな可能性を広げる一助になり、これまで以上に秋田県立大学や生物資源科学部への興味・関心を高める機会になれば幸いです。7月20日(日)に開催する「オープンキャンパス2025」などの機会に、また皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 秋田北高校の皆さん、お越しいただきありがとうございました。